九十八年秋仕入旅編
今日の目的は、香川県高松市と徳島県徳島市での展示会を見ることです。時間的にも距離的にも３日間の中で余裕のある一日です。
１日目 ２日目 ３日目
午前8時50分
今日の予定からすると、昼前位に瀬戸大橋を通って高松市に入り、２時頃には徳島に向かえば楽勝だろうと考えます。となれば、せっかく倉敷に来ているので美観地区でも散策しましょうよ。となります。
ホテルで朝食を食べ、歩いてすぐそこの美観地区の入り口についたのが８時５０分頃でした。お店はまだほとんど閉まっています。ただ一軒開いていたお土産屋さんがありさっそく子供達をひきつけます。帰りに買えばいいものを我慢できないのが子供です。選んだものはといえば、よくある○○ｃｈａｎとか書いてあるネーム入りハンカチです。「そんなんどこにでもあるやろ。なんでミッキーの絵や、桃太郎にしなさい。」ってもんです。
午前10時45分 ホテルハイザ倉敷出発 761km
美観地区をそれなりに散策し、もっと時間が有ればいろいろとある美術館でもとも思ったけど、どうせ子供連れです。また、わたしの柄でもありません。ホテルに戻っていろいろと用意して倉敷を出発です。
午前10時50分 給油 764.5km
昨日の給油から約３２０キロを走行し、フエルメーターもまだ半分位しか減っていなかったにも関わらずここで給油したのは、四国に入ると本州よりも絶対ガソリンが高いと思ったからです。実際はどうかわかりません。
午前10時55分 早島ＩＣより瀬戸中央自動車道に入る
午前11時05分 瀬戸大橋に突入
午前11時15分 与島ＰＡで休息
瀬戸大橋に入って途中の与島ＰＡで休息する。別に休息する必要は何もないのですが、ただ通りすぎるのはもったいないのでやっぱりＰＡに入ってしまった。天気がすごくいいので、気持ちが良い。本来高速道路となればスピードがずんずんと出るのだが橋の上は違う。やっぱりもったいないのでゆっくり走る。こう書いていて、何がいったいもったいないのか自分でもよくわからない。が、もったいないのです。瀬戸大橋と書いた石碑がちょうど撮影ポイントのようにありました。ステージのように一段高くなっていたので、ビデオを構えて芙美に歌を唄えといったら、「小鳥はとっても歌が好き」をフルコーラス大声で歌いきった。なかなかの度胸です。唄い終わるとそこにいた人に拍手を頂いた。なんか恥ずかしかった。
午前11時45分 与島ＰＡを出発 795km
午前11時53分 坂出ＪＣＴから高松道へ
午後00時10分 高松道・高松西ＩＣから一般道へ 825km
午後00時15分 高松のサティに入る
昨日の途中から履いていた革靴のかかとが外れました。歩くたびにパッコンパッコンと鳴ります。高松会場への途中にサティを見つけたのでここならあるだろうと入ってみました。結果、なかった。ＳＡＴＹというと金沢にできたようなおおきな店だと想像し入ったのですが、はいってみると普通のショッピングセンターでした。
午後00時25分 高松会場に到着 835km
ようやく高松会場「サンメッセ香川」に到着です。この会場は第36回四国総合展という事で、「第５４回香川の家具とぬりもの新作見本市」と「第４１回秋の愛媛県家具新作見本市」の合同開催です。四国のなかでも高松周辺は座卓関係や銘木関係の産地です。この展示会では期待していた座卓の出品はなかったのですが、銘木やヌリモノ関係が沢山ありました。特に銘木でつくられた衝立や花台なんかは、同じ物・同じ形が２つとないものなので、カタログなんかには載らない現品がいろいろあります。時間的に会場に入ったのが遅かったので、ちょっといいなぁと思うものは先に押えられてしまったりしています。もっと見たければ、それぞれの会社へいけばあります。靴をパッコンパッコン言わせながらいろいろと見て会場を後にします。
午後02時05分 個別メーカー訪問へ 840km
高松に一社だけどうしても見ておきたいメーカーがありました。
うちでも扱えるようになりました。今日一番の収穫でした。
「モリシゲ」の商品欲しかったらメールください。(^o^)
子供達はといえば「車っ子」です。
午後03時10分 高松市内コンビニへ 843km
高松を抜けて徳島へ向かうという事を家に電話しようとしました。すると、携帯電話がありません。「お前に渡した。」「あんたが持っとった」と白い黒いです。とりあえずコンビニの駐車場に入ります。車の思い当たるところをいろいろ探します。ありません。落としたのであれば、誰か出てくれるだろうとコンビニの公衆電話から番号を回しました。「ちゃらららーちゃらららーちゃ」鳴っています。女房のカバンの中でした。
午後04時00分 国道１１号線 走行中 880km
電柱にかかっている宣伝看板に「馬宿 和三盆」って看板がよくあります。「馬宿ってなんやろ？」「民宿みたいなもんやろ。」「うっそー。馬が泊まるん？」「昔はそーやったんじゃない？そのなごりで馬宿って言っとるんだろ」「でも和三盆ってなんか塗物じゃない？」といろいろ話しながら行くと、今度は「和三宝」ってのが出てきました。よけいわからなくなりました。で、さらに行くと小さな川があり「馬宿川」とありました。「なぁんだ。地名だ」と納得しました。が、和三盆・和三宝ってなんだかわからないままの納得でした。
そこからさらに行くと今度は「日本最大の喫茶」と大きな看板があります。がぜん会話が盛り上がります。「すっげーー。日本最大の喫茶やてぇ、大きくでたなぁ。」「言ったもん勝ちじゃない。」口の悪い夫婦です。惜しむらくは写真を撮り忘れたことでした。
やっぱり国道は面白いです。高速走っていても同じ景色です。その場所の特産品や風景・個性が見えません。といっても高速道を使わないで帰ろうといってもその気はさらさらないのです。
それにしても田舎にいくと目につくのが納屋の軒先に張ってある赤いマルフクの看板です。
午後04時20分 徳島市内に入る 838km
予定では徳島県展に行く前に、鏡台メーカーの西内さんへ寄っていくつもりでしたが、県展に午後５時までに入ったほうがよろしかろうという事で先に行く事にしました。徳島市に入ってあと３ｋｍくらいになってからすごい渋滞です。信号が変わっても２台分づつぐらいしか前へ進みません。渋滞する時間にしたらちょっと早いかなとも思ったのですが、一番の原因は２日後からはじまる「全国豊かな海づくり大会」のようです。警察関係の車両もやたらいます。途中看板があったので、もしかしてと思っていたのですがそのもしかしてだったのです。この大会、昨年は石川県にありました。天皇皇后両陛下も参列するのでしょう。これじゃ無理ないなとあきらめモードになりました。
午後05時06分 徳島会場へ到着 843km
徳島の会場「アスティ徳島」に着きました。ここでは「第７回オータムファニチァーイントクシマ」ということで徳島県内のメーカーさんが多数出展しています。徳島は静岡と並んで鏡台の一大産地です。地場産業ともなっています。いまじゃ徳島というとジャストシステムが目立っていますが。会場には鏡台がたくさん並んでいます。あと唐木関係もあります。この会場は今まで見てきた中で一番リッパな会場です。私達が入った時間にはお客さんは出て行く人ばかりで、会場の各ブースも「さあさあもう少しで終わりだ」ムードが広がっています。おかげでゆっくり見れました。
午後06時10分 西内商店から夕食へ
県展を見終わり、待っていてくれた西内商店の社長さんの先導で会社へ向かいます。さすが地元の人です。裏道をガンガンいき来るときに渋滞で４０分くらいかかった所を１０分で走ります。こりゃまいったです。会社の個展は明日見ることにし、手配していただいたホテルでチェックインし、さらに食事場所へと移動です。ホテルから食事まで用意していただいたので、こりゃ明日はしっかり注文しなければ、「見てるだけぇー。」では帰れないぞ。ット。
午後06時40分 夕食
ホテルから１０分位歩いたところにある会席料理の店へ連れていっていただきました。会席料理と聞いてはたしてこの子供達がおとなしくいるだろうかということが頭をよぎります。他のお客様に迷惑を懸けなければと願います。子供達もこの旅で初めて知ってるおじちゃんに会ったものだから、安心して騒いでいます。市内にある大きくない川べりのお店です。先に連絡がしてあったらしく、一般のお客さんと隔離された場所で食事が用意してありました。子供達の分もメニューにはない料理を特別に作ってもらったようです。子供達が食べている間はそれはもう良い子達です。食べている間だけでした。そのうち美咲が私の手から取ったデジカメで名カメラマンとなったようです。
子供がカメラを向けると違いますね。
午後09時40分頃 ホテルクレメント徳島へ
２泊目のホテルです。田舎の子供にとってホテルでの宿泊はとても別世界の事のように喜びます。窓から見えるネオンを見れば感動し、電波塔を見れば東京タワーと喜びます。徳島駅のすくそばのこのホテルは、下に行くと駅関連のお店も多くて便利です。子供が寝静まった頃に親二人はマッサージさんを呼びました。この２日フルに動いているためけっこう足にきています。マッサージをしてもらいながら、土産の情報なんかを仕入れます。ちょうどマッサージさんが僕の上にまたいでいる時に、美咲が目を開けました。寝ぼけながらまた眠ってしまいましたが、なんと思ったのでしょう。
次の日につづく
